‐伊皿子りり子

「パトラッシュ……疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ……パトラッシュ……」

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年末年始は大阪の実家に帰省しておりました。

大津→京都で遊びまわって、わりと疲れて帰ったんですが、荷物をおろすなりいきなり見せられたものは、母がキレッキレでヒップホップを踊りまくる動画でした。しかも何本もだYO〜! イェーっ!!

聞けば、昨年70歳になった母は、最近ヒップホップを踊っているのだそうです。何でまた? という娘の疑問に「あら、だって私が舞台に立ってたころは、こういうダンスはなかったのよ」としれっと。そ、そうですか…。

動画のなかの彼女は、三代目 J Soul Brothers風の青年(よー知らんけど)とノリノリ。うぇーい!! なんだか、自分もテンション上げていくだけで心労が絶えません。

元プロのダンサーなので、さすがに上手いんですが、それよりは年相応の慈悲深さと落ち着きを身につけて欲しいと切に願ったのでした。

というのも、相変わらず異様に美意識とテンションが高いわが母は、その容色と同様に殺傷能力の高さも衰えしらず。そしてその殺傷能力の高さゆえ、年末年始のわが実家は何かをきっかけに火を噴けば、一家全土を焦土と化しかねないバルカンの火薬庫さながら。どんなに母の言葉にイラッときても耐え抜くことにしようというのは、私、そして父の暗黙のルールです。

耐えろ。キレるな、私。頭ではわかっています。とはいえ母は私の従姉妹に女の子が生まれたとき、平気で本人と赤子に向かって、

「まあっ!! 渥美清にそっくりねぇ」

と悪びれずに言ったりする女なので油断ならねえのです。

娘の私にはさらに遠慮も容赦もないので、共に過ごす時間は、いかに自分のメンタルが傷つけられないように安全を確保するかが最大の課題となります。いちばん傷つかずに済むのは「会わないこと」だというのは、私にもわかるんです。今年も帰省しなかった弟、マジ賢者。てか、ズルい。でも、あんな母でも今のうち会って親孝行しとかんと、と思ってしまうのが私の弱さというか、つらいところ。

というわけで、けっこうしんどい年末年始でしたが、ようやく東京に戻って来てひと息ついています。

ひとりで呑むビール、最高や。

伊皿子りり子

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